ジョセフ・マーフィーとは

ジョセフ・マーフィー博士は、1898年にアメリカ東部の田舎町で生まれ育ちました。

若いころは両親の影響もあって、カトリック教徒でしたが、少年時代の不思議な体験をきっかけに、しだいに「ニューソート」の考えに引きつけられていきました。

「ニューソート」(新思想)とは、アメリカで発展した新しい思想のことで、「人間には自分の願望を達成する無限の可能性があり、自分の心の中で思ったことは必ず現実化する」というものです。

青年時代のとき、ジョセフ・マーフィー博士は肉腫症という病気に冒されてしまいます。

医者の治療ではその進行を止める手立てがなく、その病はどんどん悪くなっていく一方でした。

そんな絶望的な状況の中、マーフィー博士は、潜在意識の力を用いることでこれを治そうと決意しました。

その方法とは、人間の体を完全なものとして作り上げた「宇宙の活力」の実在を信じ、潜在意識に「完全な健康」という真理を注入すことでした。

「宇宙の活力」と「完全な健康」についての真理を次のような祈りに凝縮しました。

「私の肉体は完全無欠の『潜在意識』が産み出したものであり、いかに私を癒すかを知っています。私の内なるこの無限の治癒者は、私の身体を作っているあらゆる原子を健康な姿に作り変えてくれます。私はいま治りつつあることを知っています。ありがとうございます。」

そして、この簡単な祈りを一日二、三回、約五分間づつ、声を出して毎日繰り返しました。

祈りの効果は絶大でした。

約三ヶ月で悪性腫瘍は完全に消滅し、その後も再発することはありませんでした。

同じころ、ジョセフ・マーフィー博士は臨死体験も経験しています。

約三日間もの間、完全に意識を失った状態が続いたそうです。

その間、マーフィー博士の精神は自分の肉体を離れていましたが、いつもどおりに肉体を持っている感覚があったそうです。

また、世界中のどこでも行きたい場所を思い浮かべるだけで、一瞬のうちに移動することができたそうです。

そして、とっくの昔に亡くなった親類の人たちと、テレパシーを使って話すことができたということです。

こうした不思議な経験を得て、「潜在意識の力」に目覚めたマーフィー博士は、「思ったことは必ず実現する」という原理を活用した「マーフィーの成功法則」を築いていったのです。

病気から回復したマーフィー博士は、その後、1981年にこの世を去る前年まで、カリフォルニア州ロサンゼル市のディバイン・サイエンス教会の牧師を努め、毎日曜日には、ロサンゼルス市の大きな劇場で、多くの聴衆に向かって「マーフィーの成功法則」を説いてきました。

また、毎日ラジオ放送で「マーフィーの成功法則」を広く訴えてきましたし、テレビ番組にもしばしば出演しています。

そして、ヨーロッパ、東南アジア、中東など世界中を公演して回り、日本にも何度か来ています。

さらに、潜在意識の力に関するマーフィー博士のセミナーに参加したこのある人は数十万人にものぼります。

また、ジョセフ・マーフィー博士は、数多くの著書を残しています。

なかでも、1963年に出版された『The Power of the Subconscious Mind』(『眠りながら成功する』)は、ミリオンセラーとなり、大反響を呼び起こしました。

マーフィー博士の著書が万人受けする理由の一つには、書かれている文章が具体的でわかりやすいということがあげられます。

もう一つの理由は、誰でも簡単に実行ができ、願望実現に絶大な効果があるということです。

マーフィー博士の著書を読んで、これを実際に活用することで、多くの人たちが願望を実現し、自分の境遇を劇的に改善しました。

その中には、有名な実業家や政治家たちも数多く含まれています。

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