恐怖心

潜在意識の最大の敵、それは恐怖心です。

本来恐怖心というものは、人間が生きていくためには必要なものです。

恐怖心がすべてなくなったら生命を維持できなくなってしまいます。

しかしその一方、わたしたちはあらゆる物事に対して、必要以上に恐怖心を抱いてしまっていることも事実なのです。

無意味な恐怖心、根拠のない恐怖心は、潜在能力を発揮するためには有害以外の何物でもありません。

それはなぜでしょうか?

潜在意識は考えを実現します。

あなたが恐怖心や不安や心配で頭をいっぱいにするということは、あなたがそうなることを心の底で望んでいるのと同じことなのです。

不安や恐怖の感情は潜在意識にインプットされて、現実化の方向へと動きはじめるからです。

たとえば幼い子供は「お化けが出るよ」といわれると、もう怖くて夜もロクに眠れなくなります。

大人にとっては作り話でも、子供にとっては、もうそこで恐怖は実現してしまっているのです。

このように恐怖心は、それが現実だと思えるところから生まれるのであって、実際に恐怖の対象がそこに存在するかどうかは問題ではないのです。

わたしたち大人も、仕事や実生活において、実は何でもないことに対して恐怖心を抱き、その恐怖心のためにあきらめてしまっていることが余りにも多いのです。

ですから、現実に起きてもいない事柄に対していたずらに恐怖心を抱くことは、得策ではないということです。

有意義な人生を送りたければ、恐怖心はつとめて克服する必要があります。

恐怖心を克服する特効薬とは、「恐怖心が自分の心の中から出た影にしかすぎないことを理解すること。」と「恐れていることをやってみること。」です。

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